シルバーを磨く作業からが楽しい・リューター


アクセサリー製作する上で、磨きには大変気を使います。

職人さんによって、どこまで磨くか違う事もあります。

ビンテージ感を出したい場合は、わざと ”つや消し加工” する場合もあります。


当店では、基本 ”鏡面磨き” しています。

その名の通り、鏡の様になるまで磨きます。




キャスト(鋳造)で、出来がかったシルバーは、

熱が加えられるので、画像の様に白く仕上がってきます。

最初見た時は、素材を間違って発注してしまったかと思いました。

この状態から、鏡面になるまで磨いていく訳です。

       


この時、必須な道具が ”リューター”

今では、百均でも売ってるので、ご存知の方も多いかと思いますが

先端に紙ヤスリが付けられて、高速回転します。

                               



先につける工具を、順番に変えながら磨いていきます。

当店では、10工程以上行ってます。



最初が肝心で、深めのギズを見逃さないように

しっかり磨くというより、削ります。


全体をしっかり見て、キズを探しながらの作業で

目がめちゃ疲れます。


しかーし、ここで手を抜くと後でキズを消すのは大変で

1〜10の工程を最初からやり直す事になります。


このキズを見つける事が出来るまで、中々目がなれず

見習いの頃、何度もやり直しで訳わかりませんでした。

          


だんだん綺麗になっていくのが、楽しい〜

最後の方は、手の汚れが付かない様に手袋して作業します。


キラキラになったアクセサリーをキラキラさせて

入念にチェック!


しばらく眺めて、お客様の喜ぶ顔を想像して

どうだー!とニヤニヤしながら、作業を終えます。


あー楽し。



彫金・道具へのこだわり・結局使う人による?

彫金というと、金属をガンガン叩いて作るイメージする人が多いと思います。

ワタクシ”彫金師BASHI”は、ロストワックス法で制作しますので、

ロウソクの様な、ワックスという素材で型を作り金属にしていきます。


ロストということは、型は無くなります。

簡単に説明しますと、ワックスで原型を作り

この原型から外枠を作ります。

この時にワックスを溶かすのでなくなってしまうのです。

金属から製作するより、自由度は上がります。

で、細かい作業は多いです。


その分、道具は増えていくのです。

ヤスリで削っていくのですが、ヤスリもたくさん種類があります。


荒めから細かいの、太さ・先が細いものなど

デザインによって使い分けしながら製作していきます。


時には、自分で道具を作ることもあります。

BASHIが見つけたのは、粘土細工を作る時に使う道具
これ↓


これが、軽いし先の種類が多くて使いやすい!

しかし、先が太かったので削って尖らせてみました。

彫金をしているので金属を削るのは簡単に出来るのです。
(当たり前??笑)

リューターでギュンギュン削ります。
(リューターに関しては、後日語ります)

尖りますよ〜使いやすくなった!

彫金用の道具で、”スパチュラ”というのがあって

細かい彫刻の場合に使うのですが
これ↓


少し重いのと、持ち手が細い・先が細いので

大きな物を製作するのには、使い勝手が悪かったんです。

10本セットとかで売ってたりしますが、今のところ

2本しか使ってません。

何をするにもそうだと思うのですが

道具って色々あって、専用のものとかあると思うんですが

最初は、専用じゃないと出来ない!

製作しやすいはず!と思うんですけど

意外に、専用じゃない道具が使いやすかったり

安価で購入出来たりします。



多少は、改造?しないといけない事もありますが

これもまた面白かったりします。

使いやすくなると作業も楽しくなります。

自分だけの道具ができると、なんか職人になった気分になったり。笑

もの作りに興味がある方は、彫金に限らず

オリジナル道具を作って製作意欲を沸かせるのも良いかもです。


ご一緒に、もの作り楽しみましょう〜